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2016

Δ t を小さくしよう!

バドミントンのスイング運動について、先生から

・コンパクトに振ること、短時間(一瞬)のうちにスイングを終えること

・インパクトの瞬間に力を集中させること

・セットしたところから一気に振り抜くこと

                                   など、様々なアドバイスがされてきた。


ここまで、それをやり続けているか?やろうという意思を持ち続けているだろうか?

ラケットスイングは、

    ボディ→肩→上腕→前腕→手→ラケット と逐次的に運動が伝わっていく、シークウェンシャル(sequential)な運動である。

そして個々のパーツの運動が効率的に伝わりラケット速度が最大になるようにストロークすることが求められる。

人間の身体は、各パーツが関節でつながって運動する鎖となっていて、運動鎖(カイネティックチェーン)と呼んでいる。

腕-ラケット系の運動は、空中で行われるため、空間に自由で開かれている。 ⇒オープン・カイネティック・チェーン

逆に足は地面についていて閉じられている。 ⇒クローズド・カイネティック・チェーン

バドミントンのスイングはオープン・カイネティック・チェーンによって行われる。

その際、力は近位から遠位末端へ向けて逐次的に伝えられる。


<いかに最大の力をシャトルに伝えられるか>

順次運動を伝えるような”運動の勢い”を

  運動量という。

     運動量=mV   m:質量  V:速度

バドミントンの場合、いかに効率的に力をシャトルに伝えるかが重要な課題となる。

〇上腕と前腕と手の質量比は4:3:1

 上腕が2m/secの速度で運動するとき、上腕の運動量が100%前腕に伝わると、

   上腕での運動量は、質量4×速度2m/秒=8

   ∴ 前腕の速度は、  4×2=3×Vf   Vf=8/3 (m/sec)

  

 同様に前腕の運動量が100%手に伝わると、

   上腕での運動量は、質量3×速度8/3m/秒=8

   ∴ 手の速度は、  3×8/3=1×Vh   Vh=8 (m/sec)


運動量が効率用よく伝われば、2m/sec→8/3m/sec→8m/secとどんどん加速していっていることがわかる。


☆それでは効率よく運動量を伝えるには何を考えなければならないか?

重要なのは、「力積」である。

「力積」とはある一つの物体にどれだけの力を加えられるかというものだ。運動している物体に力を加えて、加える

前と後で運動量がどれだけ変化したのか、その差のことである。

力積:運動の勢いの変化

 力積 I=FΔt

    I=力積 F=加える力 Δt=力が働く時間

はじめの運動量を mVa 、そこへ加えられた(なされた)力積を FΔt とすれば、

 そのあとの運動量 mVb は、  mVa + FΔt =mVb

            力積 I (=FΔt) =mVb - mVa

                      =m (Vb - Va

  打撃・衝突前後の速度差を大きくすることで、力積自体が大きくなる。

  

力積が変わらない(同じ大きさ)としても、

    ①小さな力を長い時間かけて伝える

    ②大きな力を短い時間で伝える

                 のでは、スイング運動の質は自ずと変わる。

  例)  力積  I = 10

               0.1秒で伝える → F = 100

               0.2秒で伝える → F = 50

シャトルをヒットする時間は非常に短い

いかに短い時間に、インパクトの瞬間に力を発揮できるかが今後の課題となってくる。

ゆえに、どれだけ大きな力を短い時間にインパクトでシャトルに伝えることができるかということが、

われわれがトレーニングの課題として据えるべきものである。

つまり、スイングの課題は、Δt をいかに短くできるか、である。

スイングに関する練習・トレーニング時のわれわれの合言葉は、

        「Δtを小さくしよう!」

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